夏休み前の懇談会
訪れた小学校の廊下には七夕の短冊が吊るされていました。
「今年はどんなお願いを書いたのかな?」と、息子の短冊をのぞいてみると、
「戦争などがない、楽しい世界になりますように」
と、書かれていました。
正直、胸がぎゅっとなりました。
というのも、数年前の七夕にも似たような願いを書いていた記憶があるのです。
小さな頃からずっと、そんな願いを持ち続けてくれていることに感動すると同時に、
いまだその願いが“叶っていない”ことに、少し切なさを感じてしまいました。
今年は「戦後80年」という節目の年。
テレビや新聞、身近なところでも「平和」について考える機会が増えています。
日々の暮らしがどれほど平穏でありがたいことなのか、
そしてそれが当たり前でない世界があることを、息子の短冊からあらためて教わった気がします。
とはいえ、日常の中ではつい考えてしまいます。
「私ひとりが願ったところで、世界は変わらないんじゃないか」って。
でも、諦めてしまったらそこで終わり。
まずは小さな願いを言葉にすること、心に持ち続けること。
それが未来を変える一歩になるかもしれません。
…と、感心していたのも束の間。
懇談会では「漢字と書き方に課題あり!」と
そう言えば短冊に書かれた
その願いも若干読みづらく(笑)
この夏休みは、平和を願いつつも「漢字の猛特訓」を決意することになりました。
姫路瓢亭 ふくべ
女将 白倉 夏須美