古民家の解体工事が進み、建物の骨組みがはっきりと見えてきました。
新店舗の準備が進む神河町へ、行って参りました。
かつて囲炉裏があった場所。
その火で長年燻され、黒く艶を帯びた天井の梁が、今もなお力強く残っています。
人の暮らしと火のぬくもりが積み重なった時間が、静かにそこに息づいているようでした。



昔の方々の暮らしを、想像しながら、雨の合間に、霧が山を渡っていく様子に、この土地ならではの大きな自然を感じ、しばらくその風景を眺めていました。
昨日の神河町は雨模様。
解体工事の「トントン、カンカン」という音に重なって、
雨粒が落ちる音が、すぐ足元で響いていました。
普段あまり意識することのない感覚。
帰りの車中で、なぜこんなにも印象に残ったのだろうと考えていて、
ふと気づきました。
ここは、アスファルトではない。
草の上、石の上、水たまりに落ちる雨音は、
工事の音に埋もれることなく、
確かに、力強く耳に残っていたのだと思います。

そんな神河町の大地で育った無農薬の白菜は、とても立派で、
親方の顔の二倍ほどはあるでしょうか。
あまりの大きさに量ってみると、10キロを超えていました。
私にとって、これまでで一番大きな白菜です。
大地の恵みに感謝しながら、
本日よりお客様の鍋野菜には、
この神河町の白菜を使わせていただきます。
#神河町 #里山レストラン #瓢亭 #fukube #すっぽん鍋
瓢亭 女将 白倉 夏須美